Jenkinsプラグイン開発〜リリースまで〜

以前、Jenkinsのプラグイン作成のための環境準備からひな形作成、デバッグなどを書きました。

Jenkinsのプラグインを作ろう!<作成環境準備編>

今回は、その後、作成したプラグインを公開するまでの道のりを忘れないうちに書いておこうと思います。
とは言っても、だいぶ経ってしまったので、覚えている範囲でのメモといった感じになってしまった。。。

ここで書いている手順は、「List Command Plugin」を例にしています。
■「List Command Plugin」の基本情報
・name
List Command Plugin
・artifactId
list-command
WikiのURL
https://wiki.jenkins-ci.org/display/JENKINS/List+Command+Plugin
#Wikiのページは、タイトルに「List Command Plugin」と入力すると勝手に「List+Command+Plugin」のようなURLになります。
GitHubのURL
https://github.com/jenkinsci/list-command-plugin
#GitHubリポジトリは、「[artifactId]-plugin」で作成しました。

■前提

  • プラグインの実装が終わっていること
  • Gitが利用できる環境であること
  • GitHubのアカウントを持っていること

プラグインの「pom.xml」に設定を追加する

org.jenkins-ci.plugins

plugin
1.409

List Command Plugin
list-command
0.3-SNAPSHOT
hpi
https://wiki.jenkins-ci.org/display/JENKINS/List+Command+Plugin


[ID]
[NAME]


scm:git:ssh://github.com/jenkinsci/list-command-plugin.git
scm:git:ssh://git@github.com/jenkinsci/list-command-plugin.git
https://github.com/jenkinsci/list-command-plugin

Wikiページを作成する
1. Jenkins Wikiにアクセスする
https://wiki.jenkins-ci.org/
2. ログインする
アカウントを持っていない人は、こちらからアカウントを作成してください。
3. 「Add」ー「Page」をクリックする。

4. ページ名を「New Page」欄に入力する。
#Wikiのページは、タイトルに「List Command Plugin」と入力すると勝手に「List+Command+Plugin」のようなURLになります。
5. 「Wiki Markup」を選択して、最低限以下をコンテンツとして入力

{hudson-plugin-info:pluginId=<プラグインのID>}
h1. Description
{excerpt}
h1. Version history
h2. Version 0.1 (11/26/2011)
Initial release

6. 「Location」を下記とする。
Jenkins > Plugins
7. 「Labels」にプラグインの機能に合うものを設定する。
8. 「save」ボタンをクリックする。

GitHubリポジトリを作成する

https://github.com/organizations/jenkinsciにアクセスして「New Repository」ボタンからリポジトリを作成します。

作成する権限がない場合は、権限のある人に変わりに作ってもらいましょう。
IRCで作成を依頼するか、メーリングリストで作成を依頼すると良いでしょう。

ソースコードをcommit、pushする
0. プラグインディレクトリに移動

cd [プラグインディレクトリ]

1. リポジトリの新規作成

git init

2. リモートリポジトリを登録

git remote add origin git@github.com:jenkinsci/build-node-column-plugin.git

3. リモートリポジトリの確認

git remote -v

4. ファイルの追加

git add src pom.xml

5. コミット

git commit -a -m "message"

6. プッシュ

git push origin master

■リリースする
下記のコマンド実行してリリース作業を行う。

mvn release:prepare release:perform -Dusername= -Dpassword=

コマンド実行中に、GitHubのユーザー名とパスワードが3回聞かれる。
※途中の1回でも認証に失敗すると中途半端な状態となりリリースが完了されなかったので注してください。



■さいごに
冒頭にも書いた通り実際に作業したときから少し時間が経っていて、操作が曖昧なだったりします。
今後プラグインのバージョンアップや新規登録したときに修正したりします。